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放射線治療一回目 [放射線治療]

手術が終わったことで治療の山場は過ぎましたが、事後のリスクは最小限にいなければなりません。そのためには放射線治療が必要となります。元々、片側の甲状腺の摘出予定だったものが、幸か不幸か全摘出となったので、今回の放射線が可能となりました。

治療としては、よくある入院して、患部に放射線を定期的に照射して、、、みたいなテレビとかでもよくみるシーンを想像している友人たちにも多かったようですが、甲状腺がんの場合は、放射性ヨウ素のカプセルを飲むのが治療となります。最低三日間は人との接触ができなくなるんですけどね。

元はこの治療も入院が求められていたようですが、放射線治療の病床数が限られていて、受けられる人が限定されてしまうので、2009年から一定の条件を満たせば在宅でも治療が可能となりました。例えば個室で3日間過ごす、その間は介助者以外とは接触できない、介助者も6時間以下(食事とかは一緒に出来る程度)の接触、自宅でもトイレは別にして二回流すようにする(これは3日間で服用した放射性ヨウ素が9割方排出されてしまうため)などなどいろいろ制約はありますがなんとか自宅でも出来ることになっています。ちなみに、通常は15歳以下の子どもがいる家庭では実施しないことになっている、と放射線科の先生の言われた時はその規定がどこまでもゆるい規定なんだなとちょっと不信感は持ちましたが、まあその辺はいろいろと根掘り葉掘り対策を聞いて自分たちなりに対策をして乗り越えました。治療はした方が良さそうだったので、、、。

治療の始めは、まずはヨウ素制限食から。こういってもピンと来ないと思うので、以下のページにその全容が紹介されていますので、気になる人は参照して下さい。http://www.ito-hospital.jp/03_iodine/02_food_including_iodine.html要は、ヨウ素を含む食品(一番は海藻関係ですが、その他にも海産物はすべてですし、加工品に含まれる海産物もNGとなります)が摂取できなくなります。おおよその日本食は駄目ですね。いくつかの食品添加物もだめ。このため、外食は怖くて出来なくなりました。制限期間中は弁当を作って持って行っていました。まあ、簡単なやつだけど。お蔭でランチ代は浮きましたが。

期間としては、放射線治療を受ける2週間前から治療の三日間まで。三日目の検査が終わったら早速、わかめを食べまくりました。笑

さて、治療に戻りますが、先ほど説明したとおり、飲んだカプセルの放射性ヨウ素(I131、原発事故で問題になったやつですね)のカプセル(よくある錠剤のサイズです、入れ物はたいそう厳重になっていましたが)の内容物の9割は排出されますが、残った一割の放射性ヨウ素がまさに甲状腺(の残存組織)を攻撃し続け、全摘したときにわずかながら残った組織を取り去る働きをします。なぜそのようなことをするのかと言うと、全摘をしても一部の組織が残っている可能性があります。その組織は、がん化して転移している甲状腺由来の腫瘍の10倍のヨウ素を取り込む力があります。通常細胞が残っているとその転移組織を特定、除去するための放射性ヨウ素がすべて通常の甲状腺細胞に吸収されてしまうため、まずそちらから取り去る治療を今回行った訳です。つまり、この治療はもう一回あり、今回の6ヶ月後に再度同じことをやって、今回の治療が上手くいっていれば、次回は転移したもの「があれば」そちらへ放射性ヨウ素が集まることになりますし、転移が全くなければ、そのまま排出されるだけ、となります。

検査内容や治療期間中の過ごし方についてはまた次回に。
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